優雅で感動的なディナー フォーグレイン Ⅴ

ホテルメトロポリタン エドモンドにあるフレンチレストラン、フォーグレインでの美味しいアスパラフルコースも、そろそろ終わりに近づいて参りました。

そうそう、お食事の合間にはソムリエの鈴木さんが、面白ドリンク講座をして下さったんですよ。「今回はこの２点をしっかり覚えて帰って下さい！」と言われたのが次の２点。

まずは２杯目にいただいたドンペリについて。ドンペリは何よりもヴィンテージが重要。メニューでドンペリの名前を見たら、まずはヴィンテージを確認しなさいとおっしゃっていました。今回いただいたドンペリは1999年でしたが、東京のレストランではもう2000年物が出回り始めているんですって。2000年はいろいろな付加価値もついて結構高いんだそうです。

そして今回サービスしていただいたミネラルウォーターは、沖縄＆洞爺湖サミットでも出された外務省からの指定銘柄で、大きなガラス瓶に入った国産の、富士山の（？）ミネラルウォーターだそうです。全然クセが無く、とても飲みやすいお水だったな。私は今まで販売しているお水は全部ミネラルウォーターだと思っていたのですが、ミネラルが少ないお水は「ナチュラルウォーター」として販売されているんですって。容器にも「ミネラル」とは記載できず、「ナチュラル」ウォーターとなっているそうですよ。初めて知りました。今度スーパーのお水売場でチェックしてみようっと！

さて、メニューに戻りましょう。お次はデザートです。

左から「メロンのスープ ミント風味」「アールグレイのシブスト」「クレメダンジュ 木苺風味」になります。

メロンのスープはマスクメロンを刻んでスープ状にした物と、グレープフルーツのシャーベットの２層から成っています。すごく上品で美味しいんだけど、高級メロンを食べると喉がイガイガするのは何でだろう？私はすぐ直ったけど、友人は数日間イガイガした痒みに苦しめられたそうです。高級メロンアレルギー？

アールグレイのムースの上に黒砂糖を乗せてキャラメルゼしたシブースト。上が「パリッ」、中が「ふわっふわ」です。私、洋菓子の中ではシブーストってあまり好きな方では無いんだけど（メニューにあってもまず100％スルーします）、これはめちゃくちゃ美味しかったです。アールグレイ風味だったから？こんなに美味しいんだったら、ぜひ又食べてみたいな。

フロマージュ・ブランと卵白を合わせてふわっと仕上げたというクレメダンジュも舌触り滑らかで、そして意外にあっさり風味で食べやすかったです。甘酸っぱいフランボワーズソースがよく合っていました。

そしてコーヒーと一緒に出てきた「プティフール」。

これが面白い。野菜を使った小菓子だそうです。

手前から時計回りにカブ、キンカン、ゴーヤー、ダイコン、ニンジン、トマト。砂糖漬けにして、どんどん煮詰め糖度を高めて作るんですって。

砂糖漬けだからもちろん激甘なんだけど、でも各野菜の味もしっかりしてるんです。一番インパクトがあったのがゴーヤーとトマト。ゴーヤーの苦味とトマトの酸味がしっかりとお砂糖と交わって、何とも言えない面白い味わいになってました。

コーヒーをいただいている間には、料理長の石原さんが各テーブルを回って一人一人にご挨拶して下さったんですよ。お客さん、40人もいたのに。。。恐縮しちゃいますね。

それにしてもホント、最後の最後まで楽しめるお料理でした。

食後には鈴木さんと石原さんが、洞爺湖サミットの裏話などをして下さいました。思わず昔見ていたドラマ『王様のレストラン』の１シーンを思い出しちゃったりしたんですけど。それがとても面白くて、あっという間に時間が過ぎてしまったという感じです。お二人ともダラダラとウンチクを語るというのではなくて、すごくお話が上手なんですよね。聞かせ上手というか。「やっぱり美味しいお食事には楽しい会話が大切だよね～。お料理が３倍美味しくなるもんね。」と帰り道に友人と再確認してしまったくらい、楽しいお話だったんですよ。

そんなこんなで２時間半があっという間に過ぎ、大満足なイベントでした。

今回初めて知ったフォーグレインでしたが、かなりイケてるフレンチレストランでしたね。普通にいただいたら結構なお値段になってしまうようなメニュー構成なので美味しかったのは当たり前かもしれませんが（そんなお料理が１万円で食べられてラッキ～♪）、でも又行ってみたいと思わせてくれるようなお店でした。今度は通常メニューを食べに行きたいな。

【おしまい】